パワハラにならない新人教育法

ちょっとした態度がパワハラになる

 

 

「パワハラ」は、同じ職場で働く者に対し、職務上の地位、役職の優位性を背景にして、適正な業務の範囲ではないような精神的苦痛、身体的苦痛を与えることです。多いのは上司から部下、先輩から後輩に対してということになりますが、人間関係上で優位性を持った部下が上司に行うケースもあります。

 

 

叩く、殴る、蹴るなど身体的な攻撃、一人だけ別室に座席を移動される、通常の業務ではない雑用ばかりやらされる、同僚の前で執拗に叱責されるなどが、これに当てはまります。

 

 

新人研修などでは、部下教育の一環というつもりで、当人に自覚がなくても、新人研修生や部下に過剰なプレッシャーを与えたりすることでパワハラに当たってしまいます。昔の感覚とはだいぶ違ってきているのです。特に学生時代に体育会系の倶楽部に所属していた人などは、軽く励ますつもりで大げさに叱りつけてみたりしがちです。冗談のつもりで軽く小突いてみたりするのはもはやNGです。

 

 

自分ではそういういうやり取りに抵抗がないのかもしれませんが、職場の部下に対してサークル感覚で遠慮ない言動を発するのはパワハラにつながる危険性があるのです。特に入社直後の新入社員ともなれば、世代もかなり離れています。感覚的にもまったく異なる場合もあるので、安易に「今まで通り」というのは非常に危険なのです。